看護師は、日本だけでなく、海外にも活躍の場所があります。英米やオーストラリアでは、一定の条件を満たせば国際看護師として働けるのです。もちろん、日本の看護師資格があるというだけでは、すぐに現地で看護師として業務に携われる訳ではありません。現地の看護師国家試験に合格し、看護師登録をした上で看護の仕事に就けます。現地の看護師養成学校に通わなくても国際看護師になれますが、実務経験や英語の能力を問われることがあります。
したがって、語学に自信のある看護師は、海外で活躍したいなら国際看護師にチャレンジする価値があるでしょう。日本より多い平均収入を得られたり、異文化交流をしながら専門的スキルを身につけたりできるので、国際看護師は魅力的と言えます。
また、看護師には、医療ボランティアとして、発展途上国で活躍する道も開かれています。医療ボランティアといっても、無償だけでなく有償で派遣されることもあり、資力が乏しい看護師も挑戦できるでしょう。
医療ボランティアとして知られているのは、国境なき医師団と青年海外協力隊です。国境なき医師団は、災害や紛争によって伝染病が感染拡大したアフリカ等の地域に医療従事者を派遣する国際NGOです。青年海外協力隊は、アジアや中南米といったエリアに看護師を派遣します。青年海外協力隊の派遣期間は、1年から2年と短期間になっていて、チャレンジしやすいでしょう。いずれも有償ボランティアで、特に青年海外協力隊は最低限必要な生活費を看護師に支給してくれます。